日記

八百屋から見た“食” ー1ー 買い物と多様性


2022年1月6日。ひさびさの本格的な積雪になりそうです。
店長ノムラです^^
不定期掲載のコラム、2022年より『八百屋から見た“食”』にタイトルを一本化します。
「こういう考えなんだー」とご笑覧いただけたら幸いです。
 
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多様性多様性と言われて久しいですが、
興味の細分化(分散)と情報化社会が相まって
【共通認識(基礎知識≒一般常識)の低下】を招いている
「多様性は大切」と朧気には皆思いつつ「分断」が進んでいて、
極論の両岸から主張し合っている・相容れない状況が進んでいるように思えるのです。
 
日本史・戦国史・幕末に詳しい・詳しくない
海外居住・現地事情・外交に詳しい・詳しくない
医療・介護・投薬に詳しい・詳しくない
ロックやメタルの楽曲に詳しい・詳しくない
iPhone操作やアプリに詳しい・詳しくない
坂道系や韓流アイドルに詳しい・詳しくない
ワイン・日本酒・クラフトビールに詳しい・詳しくない
栄養摂取・ロカボ・ヴィーガンに詳しい・詳しくない
美容・コスメ・ボディメイクに詳しい・詳しくない
キャンプの作法やギアに詳しい・詳しくない
神社仏閣・歴史的建造物に詳しい・詳しくない
コロナウイルス・感染症対策に詳しい・詳しくない
ラーメン・スイーツに詳しい・詳しくない
旬・暦・二十四節気に詳しい・詳しくない
農法や栽培技術に詳しい・詳しくない
 
全方位詳しい人・興味関心が高い人、そうはいません。
また、史的事実とされる知識もあれば、当時は正しかった内容でも、現在ではアップデートが必要な知識もあります。
市中の情報量が爆増しただけ。ヒト本体の記憶量や能力が進化したわけではありません。
 
大切なのは
知識や見解を持つひとりひとり、私やあなたが
「私が正しい」と叫び、主張し、敵対することではなく
「知らない(知っているけど古い)」を恥ずかしく思うことでもなく
「私もあなたも正しい」とお互いを認め合うこと。
私/あなたが持つ見解に固執せず、現場で働く人達の「現在の伝達」も参考にすること
ではないでしょうか。
 
個人の見解を両者持つ以上、全ての合致はあり得ません。
時系列・地域・分野・熱量・視点。すべて異なります。
育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない(©山崎まさよし)のです。
 
合致する部分を互いに認める。
合わない部分をいがみ合うのではなく、
合う人&知る人との広がり(notこだわり・縛り・囲い込み)を楽しむ
新たな知識・見解・技術の習得を楽しむことが、
こと小売・対面販売・普段の生活において大切なマインド(心構え)だと考えています。
現在の情報を得る。判断する。好き嫌いは尊重する。
 
買い物のマインドひとつを取り上げましたが、ひいては
『多様性(≒個人の様々な興味/見解/嗜好)を認める』にも繋がると考えますが、いかがでしょう。
 
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私は【美味しい野菜に詳しい】です。
また【ある程度の食品加工/農業農法/栽培に関する知識】を持っています。
あと【現状を伝える力・ご要望に対しベスト/ベターを提案する力】も持っています。
 
全ては【美味しい野菜を食べ・体験し・喜び・知ってもらう】ための仕事
 
“やさいやふうど”を通じ
雪が谷大塚に住む&買い物をする皆さんが
美味しい野菜の基礎知識・判断材料を持つことで
より一層、美味しく楽しめる・充実した食生活を送れるよう、2022年も精進します。
 
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店頭販売に加え、配達強化&お任せセットのプチ通販も展開準備中。
2022年のやさいやふうど、ご期待ください!


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