日記

年末商戦総括~欠品させる勇気~


1月中旬現在のかぶ。小玉・固めでもようやく従来に近い入荷状態に。
 
こんにちは。店長ノムラです。
HP上では2020年最初の投稿ですね。今年も宜しくお願い申し上げます(._.)
 
年末数日間は1年で一番の活況。
2019年の年末商戦も、多くの方にお渡しできました。
 
 
「年末に買った○○が抜群に美味しかった!」
 

小原さんの小松菜
鳴河さんの里芋
仲野さんのオレンジ白菜・淡路島たまねぎ
外山さんの三ケ日早生みかん
野口さんの完熟いちご
金井さんのきのこ
田中さんの秩父六割蕎麦
黒瀬さんのお餅各種
大日向君の市田柿 などなど。
 
例年以上にお客様からお声がけいただきました(^^)
 
他にも、定番の納豆・キムチ・サラダ野菜セット
どんぐり牧場たまご・あらいや豆腐&正月がんも
密かに正月の楽しみにしているサカタの煮豚ブロック。
 
美味しかった、正月のアレまた買いに来たの声、本当に励みになります!
作る方にも買う方にも支えられる売場です。
 
台風と洪水が3回という、過去最もひどい天候被害を受けながらもなんとか品を揃えられたことにホッとしています。
12月時点でまともに出荷があった露地野菜は、キャベツ・白菜・ブロッコリー・大根くらいでした。
特に上記以外の葉ものは(零細な当店でも困るほど)出荷が少ない/続かない状況。
 
小松菜は江戸川区小原さんの力を借り確保。
見通し立たない【ほうれん草・春菊・かぶ】は
地元埼玉北部の買い付けを増やし、日帰り100キロ往復で仕入れ回りもしました。
とにかく品を揃えたい一心。現状できることは全てやったつもりでした。
 
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「今年のアンタんとこの野菜は最っ低だった」
 
先日、あるお客様からご指摘をいただきました。
期待高く、楽しみにされていたゆえの厳しい評価だと思っています。
 
ご指摘受けた野菜は【かぶ】です。
「旬のものなのに何で葉付きがないの、小玉で用意できないの」というご指摘でした。
確かに例年でしたら、ほぼ毎日ピンとしたものが入る時期です。

かぶは年間出荷の7割が千葉産です。
10月の台風/洪水直後、遊水池に育つかぶをレスキューしたことからもわかるように、
生育途中の大半は水没&流失しました。
奇跡的に残ったかぶもダメージが大きく、新たに植え直しても収穫は年を越し、年末に全く揃わない見込み。
※12月後半当時、市場仕入も葉が枯れ萎れ、葉切り販売でも“あるだけマシ”な状況でした
 
※買い付け@埼玉北部各地※

そこで年末商戦直前に地元(埼玉北部)に出向きましたが、埼玉でも台風&洪水の影響はあり、思うように揃いません。
いわゆる“こかぶ(通常サイズ)”が揃わず、かなり大玉中心。それでも40束前後をなんとか集めて販売できました。
 
 
コレがいけなかった。
 
 
モノの評価はそれぞれですが
普段通りの「(カタチも質も揃った)良いモノ」を期待されるお客様と
普段通りには行かないまでも「(最善策の中で)モノを揃えたかった」私とで相当の乖離が生まれてしまいました。
 
『モノがない』ことを残念に思うお客様もいらっしゃる一方、
『美味しいモノを売る』がやさいやふうどの真骨頂。
年イチの稼ぎドコロで、欠品したくない想いが強すぎました。 
 
たとえ繁忙期でも良品出荷がないなら欠品する勇気。
もしくは、最善手を打ちつつ
(今回は配達のお客様とはいえ)状況説明とその場で選択してもらう一言が足りませんでした。
 
ここに改めて、満足いただけなかったお客様に
至らなかった点をお詫び申し上げるとともに
「美味しい野菜を、美味しい状態で渡す」
やさいやふうどの原点を再確認しました。
 
2020年も美味しい野菜を。心を引き締めた次第です。
 
かぶに代表されるように、秋台風や洪水のダメージが最も大きかった時期は過ぎ、生育も回復しつつありますが
この冬いっぱい、大なり小なり露地野菜のダメージは残ります。
産直中心に最善を尽くします。
揃えた品の範囲・提案できる範囲で、美味しさを楽しんでもらえたらありがたいです。
 
例年この時期にあるものなのに、、という品目もあるかと思います。
生産者/産地皆さんとと連絡取り合っていますので大半は状況をお伝えできます。
店長/スタッフまでお問い合わせください。


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