日記

多様性ある社会に向けて ~さよなら平成、さよなら昭和【2】


⇒その1から続きます

 

食品購入についての『多様性』に掘り下げます。
古くはト○ちゃんの「メシくったかー」や「さかなさかなさかなー♪」など、
消費啓蒙の優秀なコピーライト・コマーシャルがいくつもありました。
食品企業のコマーシャルの多くも購買意欲を掻き立てるに十分でした。

 

しかし、この方法論は昭和のもの。
とうにピークを過ぎ、いま平成も終わります。
今後は訴求に呼応する「マス・みんな」自体が存在しない
もしくは一気に縮小し、「個」の価値観醸成に移ります。

 

お子さんがおもちゃやスマホを欲しがる時の
「みんなが持ってる」
実は大多数過半数でなく数人だったこと、ありますよね(汗)
「個の価値観」を醸成する=「みんな」を意識し過ぎない
みんな・周囲・世間・世の中、といった無形の同調圧力からの”開放”を意味します。

 

ただし、不慣れです。

 

『多様性』という表現が急速に広まっているものの、今まで「みんな」慣れしていた日本社会(団塊世代〜子のアラフオー世代)が一番ニガテにしてきた分野です。

 

みんな違ってみんないい、と
際立った/何か特徴づける「個」を自ら認め
対人やコミュニティ内でも互いに認め尊重するような風習や体験をほとんどしてきていません。

 

多様性ある社会になるには、まず「個」の育成と確立から。
労力かかっても“ひとりひとりの意識”に訴え続け、育てていくしか方法はありません。

 

私は自らの“任された範囲”を確認し、より現実的な選択として『ファン醸成』を第一に店仕事を進めています。
尚、ファンという表現はあくまでひとりひとりに向き合うことを前提に使っています。
やさいやふうどのコンセプトを提案し、その一部分だけでも共感し利用する。
利用する/しないを判断でき、尊重できる個人の育成です。

 

近い表現で『コミュニティ形成』もありますが、正直に言えば、私はコミュニティを形成したくありません。結局はコミュニティも組織。組織内の人間関係から、特有の同調圧力・組織内ムラ社会・マウンティングが発生します。その時点で健全でないと思っています。

 

とりあえず、理想を語っとくことにしますね。
個人店主ですから(笑)
ひとりひとりが選べる社会・認める&尊重する社会になってこその『多様性』かなと考えています。

 

多様性を言い換えると「みんなが〇〇〇だから」思考からの脱却。
習慣づいた強固なメンタリティでもあり、壁をぶち破るのは大変でしょう。

 
それでも。
やさいやふうどという、小さい青果店・食材屋から
選べる社会の育成を試みても面白いかなと思いますが、いかがでしょうか。

 

#産直八百屋の矜持
#モノサシを持とう
#多様性社会


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