スーパーマーケットトレードショーに行ってきました
昨年に引き続き、スーパーマーケットトレードショー(以降SMTS)に行ってきました。
お会いした&ご紹介いただいた皆様、ありがとうございました。
例年国際展示場だったのに今年は幕張メッセ。広かった。。遠かった。。
痒いとこに手が届く商品開発が進んでるなぁ、
ラベルや見せ方も年々こぎれいに(失礼)なってるなぁ。
ブームもひと段落した「六次産業化」と(本職の)食品製造皆さんの「商品開発」が相まって飽和状態?とも感じました。
SMTS、とにかくアレンジ試食が目立ちました。
すぐ食べる、手軽に食べるにはどうすればいいかが強く求められているのかなと感じた反面、
素材一発、素材の良さが前面に出た商品が減っているように感じたのは私だけでしょうか。
そんな中、こんな記事をみかけました。
<2月17日日本経済新聞Web版より転載>
エンゲル係数29年ぶり高水準 共働き増・値上げ… 2016年、0.8ポイント上昇の25.8%
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS17H4O_X10C17A2EE8000/
うーん。。そうでしょうね。
でも、いっぱい要因はあります。共働きだけが理由でもないでしょう。
野菜が高い、と結構言われますが半分本音で半分隠れ蓑。
皆さん(野菜原体より)遥かに値段が高いカット野菜・調理済み食品・総菜コーナーの食品も買いますよね?
「加熱調理する」だけじゃなく「切る・まぜる・味つけする・盛り付ける・並べる」すべての手間を老若男女問わずみんなが買っています。
で、買って手間を省く替わりにひと手間を知る体験、味の表現力や多様性や構成、将来味を選ぶ場面での選択肢を犠牲にしていると思ってます。
※良し悪しというよりはトレードオフの関係※
かくいう私も食事の時間取れない時は運転中にコンビニおにぎり食べます。。でもやっぱり炊きたてご飯が好き。
洋風・和風関わらず旨味のアミノ酸もよく使われますが、強く出すぎると味ベースがぜんぶ一緒になってしまう。
野菜も採れたてを食べて初めて“ホントの味”に気づいたから青果店やってるし、伝えたい。
手間暇かかる食材、手軽に食べれる食材、どちらも今のご時世必要です。
ふり幅があっていいし、楽するのを認めていい。
ファーストもスローもあっていい。
【両方を知って両方認めて偏り過ぎないように】心がけてます。
脱線しちゃいましたが、もとに戻って。
今回のSMTSは手間暇・手軽の両方が必要だとわかっているけど、
両要素を取り入れると中途半端になりがち、そのバランスの難しさを感じました。
原材料も高騰する中、商品開発の大変さを改めて感じた次第です。
青果生鮮品も、調味料等の食品製造業も。
手間暇かけた分だけor手軽に使える分だけ、どちらも商品価格は上がります。
作った皆さんの熱意に対して、売り手がどう応えて買う人に伝えられるのか。
量販や価格だけでなく誰が売る・誰に売る・誰のために作っているかが今後は一層たいせつになるはずです。
私も、作り手皆さん・買う皆さんと日々向き合いながら、シンプルに良さ&美味しさを伝える仕事をし続けようと改めて思いました。
SMTS、回りきれずあっという間でしたが新たな食材や調味料・生産者の皆さんと出会いました。
紹介してくださった方も店のコンセプトを理解いただいて、ノムラさんならここ紹介しますって。縁に恵まれてます。
素材を大切にする製造者さんをご紹介いただき、何点か販売を始める予定です。
細々した取引ですが製造者の皆様、末永くお付き合いくださいますようお願い申し上げます(^-^)